2021.11.03 予定通り【船鉄クルーズ2021秋】を楽しく開催いたしました。天候にも恵まれ、また暖かく快適なクルーズになりました。

今回の特別コース  湊町リバープレイス港出発→道頓堀→日本橋でUターン→道頓堀川水門→木津川→安治川→安治川水門→JR環状線→阪神なんば線→大阪中央卸売市場前港解散

安治川水門を特別に船上から見学できるクルーズは滅多に無く、参加された皆様に喜んで頂きました。レポートいたします。

湊町リバープレイス港で集合!乗船前から笑い声が絶えない乗り場

今回も大阪水上バスの特別チャーター船「アクワミニ」に乗船

早速スタートですが目的地の反対側の道頓堀へ

そして道頓堀グリコ前で船を徐行しての撮影タイム 

しばらく東に進み日本橋付近でUターンし再度御堂筋川へ(西)もう一度グリコの看板などの前を横切り、堀江界隈を航行。

そして久しぶりの道頓堀川水門に到着。

道頓堀川水門のはたらき

  こどもの頃に習ったパナマ運河をと同じ仕組み

 (1) 高潮の防御:大雨や高潮により水位が上昇する時は、水門を閉め、浸水被害を防ぎます。

(2) 水位の制御:道頓堀川は潮の干満によって水位が変動する川ですが、両水門により、河川水位をほぼ一定に制御します。

(3) 閘門機能:水門の前後で水面の高さが違う時に、水門内で水位の調整を行い、船舶を航行させることができる閘門を併設しています。

(4) 水門操作による河川浄化:大阪湾の潮の干満に合わせた水門操作を行い、寝屋川の汚れた水の流入を防ぎ、大川(旧淀川)のきれいな水を導き入れています。

その道頓堀水門を抜けると開放感がある木津川と尻無川の合流箇所で、京セラドームや遠くには大阪環状線大正駅付近にある特殊橋梁を眺めながら貸切船は木津川を北に進みます。

先ほどの道頓堀の幅とは違い、左右の岸も離れ川幅の違いがよくわかります。

途中大阪メトロ中央線の鉄橋もくぐり最初の鉄道橋です。 

そして中之島の西の端の近くを通り、船は安治川へと入ります。

この安治川は過去には航行の要となり貨物船など大きな船が通り川幅もより広くなっています。川岸には倉庫群も軒を並べ高度成長期の支えてきた「なにわの重要地」でした。

大型船などが航行するため大阪環状線はこの安治川に橋梁を設置するのには相当高い箇所を通るのが絶対条件であり、一番最後に安治川橋梁ができ、最初に環状線の東側(天王寺・鶴橋・京橋など)が先にできた年から66年かけてやっと出来上がり、環状として機能いたしました。

安治川にかかる阪神難波線や環状線の橋梁は一切橋脚がなくアーチ橋です。(近鉄京都線澱川橋梁と同じ)

そして今回のメインであります「安治川水門」を特別船で見学

 皆さんが十二分な撮影できるように水門下を旋回しながら予定以上に船を航行していただきました。大阪水上バスさんに感謝です。

【安治川水門】

アーチ型水門

安治川水門で採用された形式はアーチ型水門といい、ゲートが上流側に倒れることで水門を閉鎖する。この形式の水門は通常の水門と比較すると航行の確保、耐震性、耐風性の面で優れている。日本国内では同計画で設置され、基本設計を同一とする安治川水門、尻無川水門、木津川水門の3か所が存在している。

三大水門の一つ安治川水門は高潮に加え、大坂府域に大きな被害を与える想定最大クラスの津波被害を軽減する構造物にします。「安治川水門などの三大水門」は、いずれも1970年に完成したため、老朽化が進んでいます。

これらの水門が造られたのが昭和45年です。そのころにはわかりえなかった事が、技術の進歩で見えてきたようです。

それらの理由で、世界的にも珍しい大阪のアーチ型の三大水門は撤去されて、新しい頑丈な水門を造るようです。

残り数年となるので現在の状態でこの三大水門を特別に今後もチャーター船での見学を考えています。

次回の尻無川水門見学は来春実施する予定ですので宜しくお願いいたします。

昭和昭和36年の第2室戸台風と平成30年台風21号

○大阪湾では、これまで主に第2室戸台風により最高潮位を記録。(第2室戸台風:大阪府下で被災者約26万人におよぶ被害)

○台風21号では管内の太平洋側の8潮位観測所のうち、5地点で記録を更新。

【 開催したコース 】

湊町リバープレイス港出発→道頓堀→日本橋でUターン→道頓堀川水門→木津川→安治川→安治川水門→JR環状線→阪神なんば線→大阪中央卸売市場前港解散

次回の尻無川または木津川の何れかの水門見学を実施したします。時期は未定ですが来春にできればと考えていますので宜しくお願いいたします。