新書籍 近鉄駅ものがたり 8月30日発売決定 (先行発売:なら歴史芸術文化村)
内容紹介
駅は単なる乗り換えの場所ではなく、地域の歴史や文化への入口だ。そこには人々の営みが息づいている。
元近鉄名物広報マンがご案内!
ISBN:9784833143196
。出版社:風媒社
。判型:A5
。ページ数:157ページ
。定価:1600円(本体)
。発行年月日:2024年08月
。発売日:2024年08月27日
文章を書くことはあまり得意ではないから、今回この本の執筆を依頼された時は躊躇しました。思えば、高校を卒業して近鉄に就職したのが昭和50年(1975)の春。ちょっとした思惑違いと運命の悪戯で近鉄に就職することになりました。当時は大阪市西淀川区に住んでいたし、根っからの阪神タイガースファンだったから、本命は阪神電車で、こう言っては差し障りがあるかも知れませんが、近鉄は「滑り止め」のつもりだったのです。
しかし、それから実に46年もの長い年月を近鉄に奉職してきて、その集大成として何か書き残すことは意義のあることではないかと考え直して、大いに迷いましたがこのお話をお請けすることにいたしました。
近鉄での後半生は、鉄道の現業を離れて広報部に所属して、時には自らがテレビ番組等に出演することも多数あって、いつしか世間からは「名物広報マン」と呼んでいただけるようになりました。
仕事だけでなく講演やイベント等でじつに数多くの仲間や友人ができて、今回の執筆にあたっては、別掲の通り、多くの方のご協力を仰ぎました。その方々は私の大切な仲間たちであります。
鉄道とは場所と場所を結ぶだけでなく、多くの方々とのご縁を結ぶものだと、改めて思います。
この場を借りて、厚くお礼を申し上げます。
福原トシヒロ(著/文)発行:風媒社A5判 157ページ定価 1,600円+税
先行販売の「大和鉄道まつり2024」で、斉藤雪乃さんもご購入いただきました。BOSS福原のサイン入り
なら歴史芸術文化村でも先行発売をしています。是非とも近くの方はお立ち寄りください。
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紹介
駅は単なる乗り換えの場所ではなく、地域の歴史や文化への入口だ。そこには人々の営みが息づいている。
元近鉄名物広報マンがご案内!
目次
はじめに
近畿日本鉄道 路線図
Ⅰ 旧上本町営業局の駅
終着駅にして出発駅である! ・大阪線 大阪上本町駅 ・難波線 大阪難波駅
快速急行や急行が停まらないのに乗降客数は多い ・大阪線 長瀬駅 ・奈良線 河内小阪駅
鉄道駅と神社仏閣のとっても深い関係 ・奈良線 枚岡駅/額田駅
大阪市内を一望できる撮影スポットもある ・奈良線 石切駅/新石切駅
会社の命運を賭けて挑んだ歴史を今に伝える ・奈良線 旧孔舎衛坂駅跡
大阪電気軌道と生駒聖天の切っても切れない関係 ・奈良線 生駒駅 ・生駒鋼索線 生駒ケーブル
近鉄有数のとっても忙しい駅 ・奈良線 大和西大寺駅
奈良県を代表する駅 ・奈良線 近鉄奈良駅/新大宮駅
地元の人は、近鉄八尾駅を「キンヤオ」と呼ぶ ・大阪線 近鉄八尾駅
なぜ二つの駅が至近距離で存在するのか? ・大阪線 大和八木駅 ・橿原線 八木西口駅
かつては上下線に待避線のある大きな駅だった ・大阪線 長谷寺駅
二つの古寺に因んで付けられた駅名 ・大阪線 室生口大野駅
乗降客は最下位だが最も高い所にある駅 ・大阪線 西青山駅/東青山駅
日本初の路面電車開業の地・京都 ・京都線 伏見駅
昭和天皇即位の礼の観客輸送のために建設 ・京都線 桃山御陵前駅
約70mで隣接する二つの駅の不思議 ・橿原線 田原本駅 ・田原本線 西田原本駅
かつては橿原神宮駅駅で駅名に「駅」がついた ・橿原線 橿原神宮前駅
信者輸送のため長いホームを設置 ・天理線 天理駅
なぜ離れ小島のような路線になったのか ・生駒線 王寺駅 ・田原本線 新王寺駅
Ⅱ 旧天王寺営業局の駅
南大阪の玄関口として賑わいを見せる ・南大阪線 大阪阿部野橋駅
親しみがわく地域に因んだ駅名 ・南大阪線 河堀口駅/針中野駅
近鉄の歴史の中で最も古い路線の駅 ・道明寺線 柏原駅/道明寺駅 ・南大阪線 古市駅
駅周辺は四季の歴史ものがたりが溢れる ・長野線 富田林駅
南河内エリア随一の交通の要衝 ・長野線 河内長野駅
二上山駅周辺は四季の撮影スポット ・南大阪線 駒ヶ谷駅/上ノ太子駅/二上山駅
考古学ファンやウオーカーの玄関口 ・吉野線 飛鳥駅
桜や紅葉のシーズンには大混雑 ・吉野線 吉野駅
近鉄のある風景
Ⅲ 旧名古屋営業局の駅
東海地区で初めての地下駅 ・名古屋線 近鉄名古屋駅
伊勢湾台風の大被害から「災い転じて福となす」 ・名古屋線 近鉄弥富駅
温泉とイルミネーションなど観光地の最寄り駅 ・名古屋線 近鉄長島駅
江戸の宿場町は今も交通の要衝 ・名古屋線 桑名駅
三岐鉄道とも直結する駅 ・名古屋線 近鉄富田駅
三重県随一の商業の街を支える駅 ・名古屋線 近鉄四日市駅
かつては海水浴客で賑わった駅 ・名古屋線 千代崎駅/鼓ヶ浦駅
悲願だった名阪直通運転 ・名古屋線 江戸橋駅/伊勢中川駅
伊勢神宮参拝の表玄関 ・山田線 宇治山田駅
島の上の駅であり伊勢志摩サミット開催で注目 ・志摩線 賢島駅
・ピンチをチャンスに変えて実現した名阪直通運転! 漫画=みりめい
著者プロフィール
福原トシヒロ (フクハラトシヒロ) (著/文)
1956年生まれ。1975年に近畿日本鉄道に入社。
駅業務、車掌(1977年)、運転士(1984年)、助役(1991年)を担当後、1994年から近鉄広報部に所属(マスコミや社内誌を担当)し、2011年に自らロケーションサービス立ち上げる。
鉄道知識に精通しており、NHK「ブラタモリ」や「鉄オタ選手権」、毎日放送「痛快!明石家電視台」などの鉄道番組や講演活動などに多数出演。
そのほか、映画やドラマなども誘致する。また国内外の有名映画監督などとも交友があり、数多くの作品にも参加している。現在は「なら歴史芸術文化村」で総括責任者をし、合わせて鉄道イベントやラジオのレギュラー番組も担当している。