2021年4月10日㈯に【鉄道写真家 清水薫先生一周忌 琵琶湖ぐるっと周遊 鉄道撮影ツアー】同行させていただきました。

2021年4月29日

大変お世話になっておりました鉄道写真家の清水薫さんが、昨年(2020)4月に急逝されました。

清水先生には公私ともに大変お世話になっていましたので訃報を聞いたときは信じられず自分の耳を疑いました。

清水薫さん、56歳。滋賀県を中心に風景と鉄道をこよなく愛した写真家でした。地元だけではなく近鉄の写真も沢山撮影していただき近鉄グループでも一緒に仕事をさせていただきました。

走行音を収録

また人柄も良くいつも笑顔の素敵な方で、列車運転経験のある私と「運転士とプロカメラマン」としての話も沢山あり、よく盛り上がりました。

別府鉄道イベントでの懇親会

そんな中、旅行業をお仕事にされている野橋さんと船井さんの提案で「一周忌 琵琶湖ぐるっと周遊 鉄道撮影ツアー」を企画したいとのお話があり、喜んでお手伝いをさせていただく事になりました。

4月10日当日、雲一つない快晴の下で行われ、全国各地から集合場所の東海道線瀬田川橋梁付近に来ていただきました。

瀬田川橋梁

清水薫さまの奥様、お母様、山田 和昭様(近江鉄道)そして私、福原が参加者の皆様をお迎えし、ご挨拶をさせていただきました。

そして先生が良く撮影しておられました瀬田川橋梁河川敷で、参加の皆さんが気に入った場所で、約1時間半の撮影タイムで腕を競い合うようにシャッターを切っておられるのが印象的でした。きっと先生も天国から微笑んでおられることと思います。

その後、10時30分に参加の皆様は2台のバスに分乗し、次の撮影地であります近江鉄道の愛知川橋梁へと移動。

車内では私から清水先生の思い出話をさせていただき、先生との初めての出会いや、一緒に写真展の審査員をした時の事など話をしました。特に近鉄の観光特急「しまかぜ」に試乗された時は、豪華シートにほとんど座らず撮影をしておられた話もいたしました。

生前イベントでご一緒にトークをしました

バスは予定通り近江鉄道の愛知川橋梁近くに到着。こちらでは鉄道や歴史・旅などを専門に執筆されていますフォトライターの辻良樹さんがお出迎えして下さり近江鉄道の歴史や愛知川橋梁のお話を熱く語ってくださりました。私も鉄道遺産に非常に興味があるため参考になる事が多く、今後も一緒に何かできないかと思っています。近江鉄道も盛り上げたいですね…。

このツアーは途中、メタセコイア並木で有名なマキノへ

最終撮影地の琵琶湖と湖西線が一望できる有名な撮影スポット北小松地区に着きました。

録音中のBOSS(右)

予定通り全ての行程を巡り参加された皆様も満足そうな表情で、これも清水先生のお陰と感謝しています。また今回企画していただきましたmkトラベルの野橋さん、船井さん、清水薫先生の奥様に厚く感謝申し上げます。

撮影している人の多さに驚いているの?

近江鉄道愛知川橋梁

愛知川の中流域に架かる。橋長239m、単線仕様の鉄道橋で、9連プレートガーダーと単ポニーワーレントラスよりなる。J形スティフナーと、トラスの台形フレームや横桁の配置等にイギリス橋梁技術の特徴をよく示す。明治後期造の現役の鉄道橋として貴重。

こちらも天気が良く、青く輝いた琵琶湖とS字カーブから直線を走る湖西線が一望できる、この場所で皆様は熱心に撮影をされていました。

滋賀県

明治/1898

鋼製9連桁及び単トラス桁橋、橋長239m、橋台及び橋脚付

1基

滋賀県東近江市五個荘簗瀬町~愛知郡愛荘町愛知川

登録年月日:20081023

近江鉄道株式会社

登録有形文化財(建造物)

お写真提供:大久保 孝明さま、比良岡 誠司さま、山田 和昭さま、誉田 勝さま、服部 ひろみさま、代喜 克彦さま、野橋 剛人さま、船井明生さま、他大切な仲間より