本日近鉄文化サロン主催【元近鉄広報マン福原トシヒロと行く レトロ『阪堺電車-日本最古の電車(161系)』で行く阪堺電車の旅】を満席の中で開催されました。
窓から入る爽やかな風を感じながら日本最古の電車はモーター音を響かせながら快適に走りました。
応募者70名以上で抽選で選ばれた30人のみが参加されました。
日本最古の現役車両の魅力
阪堺電車161形とは?
阪堺電気軌道の161形電車は、1928年から製造された日本最古の現役電車です。そのレトロな外見と、長年にわたり人々を乗せてきた歴史は、多くの鉄道ファンを魅了しています。
- レトロな外観: 木製の座席や吊り掛け式モーターなど、昭和初期の電車の特徴をそのまま残しています。
- 歴史: 長い歴史の中で、大阪の街並みや人々の暮らしとともに歩んできました。
- 現役での活躍: 現代の車両との共演など、常に新しい姿を見せてくれます。
161形に乗車する
阪堺電車の路線は、大阪市南部と堺市を結び、沿線には住吉大社など多くの観光スポットがあります。161形に乗車して、レトロな雰囲気を楽しみながら、沿線の風景を眺めるのもおすすめです。
· 161形の製造年: 1928年から1931年にかけて、川崎車輛、田中車両、大阪鉄工所の3社で製造されました。
· 161形の主な特徴: 木製の座席、吊り掛け式モーター、手動式の戸閉め装置などがあります。
· 161形の運行区間: 阪堺線の全線で運行されています。
阪堺電車の歴史:日本の路面電車の生き字引
阪堺電車は、日本の路面電車の中でも特に歴史が深く、そのレトロな車両と沿線の風景は多くの人々を魅了しています。今回は、阪堺電車の歴史を深く掘り下げてみましょう。
1. 大阪馬車鉄道の時代(1900年~)
1900年、阪堺電車の前身となる「大阪馬車鉄道」が開業しました。馬力によって運行される馬車が、大阪と堺を結ぶ交通の役目を担いました。
2. 電気化と近代化(1911年~)
1911年、大阪馬車鉄道は電化され、「阪堺電気軌道」と改称。路面電車としての新たな一歩を踏み出しました。その後、車両の近代化や路線の延伸が行われ、大阪南部における重要な交通機関として発展しました。
3. 戦前・戦中・戦後(1920年~1950年)
1920年代には、日本最古の現役車両である161形電車が導入されました。第二次世界大戦中は、物資不足や空襲の影響を受けながらも、市民の足として運行を続けました。戦後は、復興とともに路線の整備が進み、再び活気を取り戻しました。
4. モータリゼーションの波と路線の縮小(1960年~1980年)
1960年代以降、自動車の普及に伴い、路面電車は衰退の一途を辿りました。阪堺電車も例外ではなく、路線の縮小や車両の老朽化が問題となりました。
5. 地域に根ざした鉄道として(1990年~)
1990年代以降、地域住民や鉄道ファンからの支持を受け、阪堺電車は「地域に根ざした鉄道」として再評価されるようになりました。レトロな車両や沿線の風景を生かした観光路線としての側面も強まり、新たな魅力を発掘する取り組みが進められています。
6. 現在と未来
現在、阪堺電車は、日本最古の電車である161形をはじめ、様々なタイプの車両が運行されています。沿線には、住吉大社や天王寺公園など、多くの観光スポットがあり、多くの観光客が訪れます。
未来に向けて、阪堺電車は、老朽化した車両の更新やバリアフリー化を進めるとともに、地域住民との連携を深め、より魅力的な鉄道を目指しています。
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まとめ
阪堺電車の歴史は、日本の都市化や交通の変化を映し出す鏡のようなものです。レトロな車両と現代的な街並みの調和は、多くの人の心を捉え続けています。今後も、阪堺電車は、地域の宝として大切にされていくことでしょう。