JR東海 名松線ルポ 全区間(往復)制覇!  秋の鉄道旅を満喫

2019年1月20日

名松線をのんびりと全区間(往復)制覇! 素敵な仲間四人と、美味しいお弁当を食べ、楽しい話をし、景色を見ながらの三時間半の旅、沿線には真っ赤な彼岸花や茜色に染まった稲穂、雲出川の渓谷を見ながらの列車旅は最高でした。

Aさん提供写真(乗車日当日)

 

先ずは松阪駅で集合! 私が水間鉄道で用事を済まし、昼過ぎに松阪駅に到着すると、既にご一緒に鉄道旅をする三名が素敵な笑顔で迎えていただきました。
その三名は、お弁当で有名な新竹商店社長「新竹浩子社長さん」、そしてブラタモリ誘致や鉄道イベント等で助けていただく「福田久稔さん」、同業社の鉄道運転士「林 博之さん」、そして私の四人で楽しい小旅行のスタート…。

 

少し早い目に名松線ホームに! 私達が乗車する列車は伊勢奥津駅から来た一両編成のキハ11で、記念写真を撮ろうとすると…。ぴーちゃん(新竹社長)がソワソワ…。「あっ携帯電話を忘れました」と、言い残し新竹本店にダッシュ…。
そして、携帯を握りしめぴーひゃんが到着し、名カメラマンの青木君が撮影していただき安心し車内へ!  ぴーちゃんは、携帯電話だけの忘れ物ではなく、ご本人の弁当も忘れてしまい「戻って良かった」と、発車前から天然ぴーちゃんがさく裂していました。 このハプニングがきっかけで発車前から笑いの絶えない小旅行がスタートいたします。

 

 

タブレットを受け取り運転開始「出発進行!」 キハは定刻通り松阪駅5番線を出発!
私達も発車に合わせて乾杯!! お弁当を取り出すと、四人とも種類が違いここでも爆笑☺  どれも美味しいです。そしてお茶はもちろん伊勢茶☕

ディーゼルの音をBGMに一路、伊勢奥津駅へ!! ふと車窓を見ると伊勢志摩ライナーが並走しながら徐々に速度を上げてお先に!!!(そんなに急がなくても良いのに☺)
私たちの乗ったキハは長閑なところをゆっくりゆっくりと進んでいきます。

 

連休で鉄道を楽しむお客様が乗車し、ボックスシートは全て埋まり、私達と同じように、ローカル線の旅を楽しむ声が聞こえていました。そして運転席横は最高に眺めも良く、この場所からの撮影もおススメです。(ただし運転士さんの妨げは絶対にしないでください)
沿線には沢山のカメラマンも現れ、キハ11の走行と真っ赤な彼岸花をおさめていました。そして列車は対向駅の家城駅に到着! こちらではタブレット交換がされます。時間もありホームに降り記念撮影。

 

 

家城駅を出ますと、こう配もありキハ11のディーゼル音も高く響き「頑張っているなぁ(キハは生きもの)」と思うほどでした。横に走る自動車は軽く追い抜くが…。これもローカル線の楽しみの一つです。

Nさんからの提供写真

また雲出川の渓谷を眺めながらの旅は最高

 

 

電気機関車やキハなどの運転方式を林さんに詳しく聞き、また近鉄の運転方も説明していると、ふと私達の乗っている運転方を見ると、なんとなんとA動作弁(※)を操縦しておられます。

 

私が運転士時代非常に苦労をした制動装置です。でもでも…。キハは何事もないようにスムーズに各駅を停止していきます。終点の伊勢奥津駅の停止位置を見に行くと、全くずれもなく関心しました。キハの正面フェイスが満足そうな顔に見えました。

 

停止目標にぴったし停止

乗り心地もよく伊勢奥津駅に到着。終点ですが無人駅で下車時に運転士さんに切符をお渡しし駅の外に!

 

伊勢奥津駅でも記念写真

昔の名松線では蒸気機関車C11が運転していました。ホーム端には、給水塔がまだ残っています。なお転車台はなく、方向を変えずに機関車のみを入換し反対側に連結し、バックの状態で運転をしていました。

  

給水塔                                                                               後ろ方向で走るC11

帰りの発車まで少し時間がり駅横の「伊勢奥津駅前観光案内交流施設 ひだまり」にお邪魔いたしました。こちらには懐かしい昔の記録なども展示しています。アットホームな雰囲気で、お茶のおもてなしをしていただきます。是非ともお立ち寄りください。

  

あら竹さんもコラボ(びーちゃん持参)

 

     

 

あら竹さんもコラボ(びーちゃん持参)

 

そしてここでサプライズか! 10月8日(祝) 開催『第二弾 松電廃線跡散策 & 新竹社長誕生日会』を企画していますが、本日参加した林さんはお仕事の関係で参加できずに、この伊勢奥津駅でプレゼントをお渡しいたしました。全員で「Happy birthday to you♪」を歌いお祝いを!

帰りも楽しい話をし、あっという間の三時間半の旅でした。ローカル線には沢山の問題もありますが、少しでも乗車していただきたいと思いました。
ご一緒していただいた三人さんや、車内でお会いし撮影を快く引き受けていただいた方、列車運転士さん、観光交流センターの方、お弁当のあら竹さんのスタッフ、JRの職員さんなどありがとうございました。より幸せになった秋の休日でした。

次回は11月11日(日)の五位堂てつどうまつりで、あら竹弁当を頂き、午後より橿原神宮前駅からスタートし【小房線跡散策】し夕方からCaféで鉄道会でも

それ以外も…  次は参宮線…。大仏鉄道跡などなどの話が…。 楽しい旅でした。

 

※A動作弁旅客車用。P弁やM弁の簡易性とU弁の高性能を折衷して日本エヤーブレーキ社(現・ナブテスコ)で1928年に開発された。元々は日本の鉄道省が制式客車の自動ブレーキ装置を国産化の上で統一する見地から、日本エヤーブレーキと三菱電機の両社にそれぞれ新型ブレーキ弁の開発を要請、比較試験の結果、日本エヤーブレーキの方式が採用されて、制式客車用AVブレーキ装置に用いられたものである。その後、客車だけではなくU自在弁では手に余るがM三動弁では性能が不足する日本の郊外電車や都市間高速電車用として、U弁ほどの長大編成には対応できないものの、M弁と比較して高い保安性が得られ、しかも製造・保守コストが比較的低廉である、という中庸ぶりが評価され、1950年代までに爆発的に普及した。

※キハ11形気動車は、東海旅客鉄道(JR東海)、東海交通事業が導入したローカル線用気動車である。

※国鉄C11形蒸気機関車は、日本国有鉄道(国鉄)の前身である鉄道省が1932年(昭和7年)に設計した過熱式のタンク式蒸気機関車である。